今回はWESCOブーツの魅力のひとつと言えるステッチダウン製法についてお話します。
北陸は特に雨量が全国でも多く豪雪地帯でもあります。
この季節、路面は常に雪や水たまりばかり歩く場所を選びます
雨と雪にどんな関係があるかといえば、WESCO社が頑なまでに守り続けるアメリカのワークブーツの伝統と呼べるステッチダウン製法はそのシンプルかつ強固な造りでソールの剥がれへの強さだけでなく気密性の高さを生みます。この製法こそが雨にはびくともしないWESCO製
のブーツたる所以といえるでしょう。
2枚の革の間にトゥキャップを挟んだ構造で、更に内側の革はインソール内に巻き込み、外側の革がそのまま引っ張り出されてミッドソール、更にはビブラム社製のラバーソールにまで直接縫い合わされています。単純に水が入りそうに無い造りがわかると思います。この構造こそがステッチダウン製法であり、WESCOブーツのアイデンティティーといえ
ます。別の言い方をすれば、ワークブーツカンパニーと名乗っている以上、生産性も低く手間がかかり職人の手による部分が大きい為、製品の均一性に劣るス
テッチダウン製法をそれでもなお続けることはWESCO社にとって譲ることの出来ないプライドです。私的な見解ですが、見た目の美しさより機能性
(頑丈さ)を重要視してきたWESCO社の90年間がこのブーツに機能美という容姿を与えていると思います。
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